こんにちは!ワクです。
今日もこうして繋がれたことに感謝です。ありがとうございます。
今回は我が子に教えられた大切なことのお話。
我が家には4歳の娘と2歳の息子がいます。
その4歳の娘が生まれてから2カ月半くらいの頃、「あー、うー」とか言う娘をぼんやり見ているときでした。
娘は自分の手を一生懸命動かしています。
だけど、娘はその自分の手を「手」だとまだ認識していません。
手だけじゃなくて足もですし、舌や口や鼻、耳も眼も娘はまだ認識していないことに気が付きました。
もちろん、見えているし、聴こえているし、匂いもわかるし、声も出ます。手足も動きます。
だけど、娘は「見えているという事は私に眼ががあるからだ。」という事をわかっていません。
手や足なんかは動かしているのに完全に意識の外にあります。
妻が言うには「そのうち自分の手をまじまじと見つめるようになるよ。」とのこと。
ということはですよ、娘にとって現在(生後2か月半)、どこまでが「私」でどこまでが「世界」なのかの境界がとても曖昧ということです。
僕たちはたくさんのものを認識して世界を見ています。
いろんなことを知れば知るほど、認識はどんどん細分化されていきます。
小さな子供がどんどんいろんなことを吸収して成長していきますが、大体、思春期と言われる頃に自意識が過剰になります。
例えば、最初は「太郎ちゃん」だったのが、「山田家の太郎ちゃん」、「〇〇町に住む山田家の太郎ちゃん」、「〇〇県〇〇市〇〇町に住む山田家の太郎ちゃん」とどんどん認識力が高まれば、世界の細分化は進んでいきます。
その結果、思春期頃にちょうど「誰も僕のことなんかわかってくれない。」とか「世界はこんなに広いのに一人ぼっちだ。」みたいになりやすくなるのです。
大人になるにつれ、だんだんと自意識とのバランスのつけ方が上手になるので、自意識が過剰になることは少なくなりますよね。
それでも、なんだか「孤独」を感じてしまうこともあると思います。
知れば知るほど、どんどん世界と隔絶していく気がする。
だけど、生後2か月半の娘は、自分のことも世界のこともほとんど認識していないのに、ちゃんと世界と繋がっています。
それは誰もが最初から分かっていることなんだと思いました。
本当はちゃんと世界と繋がっていて、目で見えるものも見えないものも、知っていることも知らないことも、全部自分と関係していて、この世界は成り立っている。
世界と隔絶していたのは自分自身でした。
自分自身を信じていないから、孤独を感じるし、世界と隔絶しているような錯覚に陥ってしまう。
「世界はこんなにわかりやすく、優しく、愛に溢れているんだよ。」
生まれて間もない娘にそう言われたような気がしました。
僕が忘れていた大切なこと。
娘が教えてくれた大切なこと。
僕たちはちゃんと繋がっているよ。
今回はこの辺で。