カラマツ染めを開発しよう2

カラマツ染めを開発しよう2
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こんにちは!ワクです。

今回もこうして繋がれたことに感謝です。ありがとうございます。

元号も新たに令和になっての一発目は前回の続きでカラマツ染め開発のお話。

朝日村の特産であるカラマツを使って染物をやることにした僕。

カラマツ染めの話をする為には元となる「草木染め」のことを話さないといけません。

天然素材の草木を使って染める「草木染め」は古来から伝わる伝統文化のひとつです。

植物の葉、樹皮、根などを煮出して染料を作り、そこに染める生地や糸を浸けて染めていく事を「草木染め」と言います。

草木染めには大きな特徴があり、それは「媒染」という金属の力を借りて発色を良くする技法で、この「媒染」をした草木染めと、していない草木染めは同じ植物でも大きく色の濃さが違います。

金属の力を借りるというのは、基本的には自然金属のことで、アルミニウム、鉄、銅などのことを指します。

これら金属は様々なものに含まれています。

僕たち人間の血は赤いですが、これは血液に鉄が含まれているためです。

カブトガニの血は青いですが、これは銅が含まれているためです。

ナスの漬物などでよく使われるのがミョウバンですが、このミョウバンにはアルミニウムが含まれています。ナスの漬物の発色を良くするためにミョウバンを使うのはその為です。

草木染めでもこれら金属の力を借りて発色を良くする技法が古来から開発されてきました。

それが「媒染」という技法です。

植物の本来持つ「色味」を金属の力を借りてさらに美しくするこの技法はとても理に適っていて、とても洗練された文化だと僕は思います。

例えば、アルミニウムの力を借りて草木染めをする場合は、ミョウバンを水で溶かした「媒染液」を作ります。そして植物を煮出した「染料」とこの「媒染液」に交互に染めたい生地を浸けていきます。何度も繰り返すことで生地は鮮やかに染まっていきます。

植物は使う金属によって色味が変わり、その違いがまた草木染めの面白いところなんですが、その話はまた別の機会に。

草木染めのことは何となくわかってもらえたかな?

今回のカラマツ染め開発もこの草木染めです。

植物には草木染めに向いている植物と向いていない植物があります。

染めたはいいけどすぐに色が落ちてしまう植物や媒染しても濃く染まらない植物なんかは草木染めに向いていません。

古来から伝わる草木染めはその向き不向きの植物のことを書いた文献などもたくさんあり、現代の作家さんたちもそれぞれ試行錯誤しながら植物と向き合っています。

僕はカラマツを染めたことのある資料や色味なんかを調べました。

しかし、杉やヒノキ、赤松などは古来から染められていましたが、カラマツに関しては無いのです。

カラマツは草木染めに向かない植物なのかもしれないと思いました。

これだけ調べてみても「カラマツ染め」の事が出てこない。

カラマツで染めたらどんな色味が出るのかもわからない。

媒染はどの金属でやるのがベストなのかもわからない。

わからないことだらけのカラマツです。

考えれば考えるほど不安になりましたが、それと同時にチャレンジのやりがいがある事だと思いました。

これはチャンスだと。

カラマツ染め開発の話は続きます。

今回はこの辺で。

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